独立行政法人 農業者年金基金

全国農協青年組織協議会(JA全青協) 飯野芳彦会長

中園理事長との対談から。役職は対談を行った平成29年7月時点のもの


全国農協青年組織協議会(JA全青協) 飯野芳彦会長
いいの よしひこ
昭和52年、埼玉県生まれ。40歳。平成9年に就農し、カブ、エダマメ、トウモロコシ等3.5haを経営する。
JA埼玉県青協委員長、JA全青協理事、同副会長を歴任し、29年から全国農協青年組織協議会会長。農業者年金広域推進協力員。

~人生設計を描くために年金への加入を~


中園理事長
農業者年金はメリットの多い制度ですので、特に若い農業者の方に加入してもらいたいと考えています。
若い農業者の方々は年金についてどうお考えになっていますか?

飯野会長
若い農業者は親の世代と比べて経営にゆとりがないように思えます。
しかし、家族がいることを考えれば、年金で将来の展望を持てるよう人生設計をする必要があるのは間違いないと思います。
家族経営であっても経営者は自分だけの人生設計ではいけない。まずは自分がしっかりと人生設計を描けるように年金への加入も含めて考えることが大事だと思います。


~経営者としては社会保険料控除の活用が魅力~


中園理事長
農業者年金のどこに魅力を感じて加入されましたか?

飯野会長
経営者の視点で見ると、経営が好調で所得に余裕がある年に前納納付でまとめて保険料を納めることで、翌年の社会保険料控除として活用できるのは魅力に思っています。

中園理事長
納めた保険料が全額社会保険料控除の対象ですから、経営者には一番わかりやすいメリットですよね。農業者はサラリーマンのように固定給ではないですから、自分で保険料を選べて変更もできる自由度の高さは魅力ではないでしょうか。

飯野会長
そうしたメリットが浸透すればいいですね。また、農業収入があるうちはいいですが、経営から引退した時に国民年金だけでは生活が厳しいから農業者年金を活用できればいいですよね。

中園理事長
農業者年金は11月15日が保険料の前納納付の申し出の締め切りです。11月にはその年の売り上げが見えてくる時期ですよね。
ある地域では数年連続で売り上げがよくて、設備投資も全て行った。他に控除できるものはないかという相談があって、地元の女性の農業委員の方が農業者年金のPRをして、1ヶ月くらいの間に38人が加入した事例があります。
その時に話が出たのは、この先経営が悪くなった時はどうすればいいのかということだったそうです。
その時は保険料を下げたり、脱退して一休みすればいい、という話をして加入いただいたそうです。


~経営状況をよく知るJA職員の理解が必要~


中園理事長
若い人たちに農業者年金を理解してもらうには、どういうPRの仕方や説明の仕方がありますか?

飯野会長
JAのいいところは親身になってくれるところだと思います。
経営が好調な時にこそ今後の事を考えてアドバイスできる人が農業者年金を理解することが必要です。それに適しているのは農協青年部の担当をしている営農の職員など、親身になってくれる立場の人達です。彼らなら地元の農業者の経営状況をよく知っています。


~経営パートナーである女性にも備えを~


中園理事長
女性の農業者の加入も大事だと思っています。ご主人が亡くなった場合、サラリーマンの奥さんは遺族厚生年金がありますが、国民年金は限定的でほとんどありません。
女性の口から自分の年金について言い出しにくいでしょうから、女性の農業者への加入推進に力を入れたいと思っています。

飯野会長
自分の妻も農業者年金はいい制度ねと言っていました。
また、若手農業者が経営感覚を持ちたいということで、経営や労務の講演会を開催すると、奥さんと一緒に来る人が多い。実務面で経営参画する30歳代~40歳代の女性にPRをするといいかもしれません。
ただ年金は30年先の話なので、丁寧な説明と対応が必要ですね。

中園理事長
そういう意味では加入者、受給者から農業者年金の魅力をお話しいただくのが一番説得力があるのかもしれませんね。
今後、長く積み立てられた方の受給が始まって、その話が広がれば、制度の良さがさらに知られていくかもしれません。

飯野会長
男性が共済に加入していても、奥様は何も入っていないことが多い。共済で守られていると思っていても、共済は一時金です。
同じ経営パートナーとして、より長生きする女性も農業者年金に加入して老後に備えた方が安心なのではないでしょうか。


~パート従業員も幸せになれる方法を農業者年金を通じて発信~


中園理事長
農業者年金は国民年金第一号被保険者であることが加入要件になっています。
法人化を見据えているから農業者年金に入らないという方には、法人化するまでの期間は国民年金だけですから、法人化への1つのステップとして、この期間の2階部分の備えとして農業者年金に加入されてはどうかという話をさせてもらっています。

飯野会長
パート従業員には厚生年金に入れない人もいますから、そういう人たちが農業者年金に加入したらいいと思います。
農業は地場産業ですので、自分だけが幸せになるんじゃなくてパートで雇用している人も幸せになれる方法を、農業者年金の活用を通じて発信できれば、若手農業者に魅力が伝わると思います。

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