独立行政法人 農業者年金基金

加入者・受給者の声


加入者の声


K・Oさん(36歳)
節税効果が大きな魅力 「絶対に加入すべき年金」

K・Oさん(36歳)


 鳥取県三朝町で水稲・大豆を中心に約6・8㌶の面積で農業を営む認定農業者、K・Oさんは2023年1月に農業者年金に加入した。
 K・Oさんは、2018年に31歳で親元就農。21年に34歳で父親から経営移譲を受け、認定農業者となった。これからの地域農業を支える担い手として期待されるK・Oさんを同  町農業委員会が加入推進対象者にリストアップ。職員が制度説明を行い、加入に至った。近所の加入者からも話を聞いていたことから、「自分が支払った保険料の全額が社会保険料控除の対象となるため、節税対策につながる」と魅力を話す。
 「これからも無理に規模拡大はせずに、この調子で品質の良い作物を生産して、本当においしいものを届けていきたい。また、儲かったお金は農業者年金へ!老後と税金対策として絶対に入っておいた方がいい年金」と力強く笑顔で抱負を語ってくれた。
(全国農業新聞・中国版 2023年10月6日号掲載記事より一部抜粋)



M・Tさん(29歳)
保険料補助、税控除など、手厚いサポートが加入の決め手

M・Tさん(29歳)


 滋賀県長浜市で水稲を中心に、ニンジンやマコモダケなどの露地野菜を栽培するほか、米粉の加工にも取り組んでいる、M・Tさんは2022年1月に農業者年金に加入した。
 農業大学校や農業法人での研修を経て25歳で独立就農。農業者年金への加入は、現在も親交のある元研修先の農業法人の社長から「保険料の補助もあるし、社会保険料控除などのメリットも多い」と加入を勧められたのがきっかけ。「社長自身も法人化するまでは農業者年金に加入していたことから説得力があった」と話す。その後、JAや農業委員会に相談。認定新規就農者で青色申告者の場合、月額保険料2万円のうち35歳未満であれば月1万円の補助があることを知り、加入を決めたという。
 「今後も祖父の思いを引き継ぎ、関わる人に喜んでもらえる農業を心掛けていきたい。未加入の方は、ぜひ加入を検討して欲しいですね」と笑顔で話してくれた。
(全国農業新聞・近畿版 2023年10月6日号掲載記事より一部抜粋)



S・Oさん(32)、M・Oさん(33)夫妻
農年を分散投資の一つとして活用 老後生活のリスクに備え

S・Oさん(32)、M・Oさん(33)夫妻


 横浜市青葉区でいちご農園を営むS・Oさん、M・Oさん夫妻は、2023年3月に夫婦そろって農業者年金に加入した。
 「中学校のころの農業体験が鮮明に記憶に残っている」と話すS・Oさんは、農家出身ではないが、稲刈り後の田んぼで落ちた米を拾い集めたり、取った枝豆をすぐにゆでて食べたりしたときの体験で農業に興味を持ち、農業系の大学に進学。卒業後はJAに勤め、同期だったM・Oさんと結婚。M・Oさんの実家の農業経営を守るため昨年就農した。
 S・Oさんは在職中から就農相談をしていたJA横浜の営農インストラクターから、「せっかく農業を始めるなら農業者年金の加入も考えた方がいい」と声をかけられた。
 老後の資産形成が重要と感じていたS・Oさんは、信頼するインストラクターからの声掛けで加入を決意。積立方式の農業者年金を分散投資の一つとして捉え、他にも投資信託などと組み合わせることでリスクに備えている。M・Oさんも「農業者年金は小額から掛けられるのが魅力」と話す。
(全国農業新聞・関東版 2023年10月6日号掲載記事より一部抜粋)



H・Sさん(31歳)、W・Sさん(27歳)
加入のきっかけは父の勧め 節税効果を経営にも活用

H・Sさん(31歳)、W・Sさん(27歳)


 北海道岩見沢市で水稲・小麦・大豆を中心に32ヘクタールの面積で農業を営むSさん家族。後継者のH・Sさんと妻のW・Sさんはそろって農業者年金に加入している。
 H・Sさんは21歳で加入。「国民年金は将来どうなるか不安に感じた。農業者年金は自分で積んだ額に応じて受け取れ、安心だと思った」と話す。初めは保険料の国庫補助を受けられる政策支援加入を選択し、5年前に保険料額を自分で選択できる通常加入に変更している。
 W・Sさんは昨年、結婚を機に農業者年金に加入した。「保険料額が変更可能と聞き、生活に合わせて変えられるのは便利」と笑顔で話す。
 加入のきっかけは、H・Sさんの父で農業委員会の会長職務代理を務めるT・Sさんの勧め。T・Sさんは自身の加入期間が間もなく終わるため、その後はH・Sさんの保険料増額を考えている。「同一生計家族の支払い保険料の全額が社会保険料控除の対象となり、節税効果がある」とアドバイスする。
 H・Sさんは「節税で経営にも活用できる。若い人にもっと知ってもらいたい」と話す。
(全国農業新聞・北海道・東北版 2022年10月7日号掲載記事より一部抜粋)



M・Oさん
親子で加入「良かった」 将来に備え、両親が加入勧める

M・Oさん


 茨城県・古河市農業委員会で会長職務代理者を務めるM・Oさんは、夫のT・0さん、長男夫妻、孫の3世代家族。2.2ヘクタールの農地でサニーレタスやグリーンロール、長ナスを生産している。
 M・Oさん夫妻は2012年に農業者年金に加入。戸別訪問の際に新しく制度が生まれ変わった農業者年金の説明を聞いたことから加入した。T・0さんは「年齢的に短い期間しか加入できなかったが、年金を受給するようになってみて、やはり加入して良かったな」と実感を話す。
 長男は、親元就農を契機に政策支援を受けて加入。さらに、長男の妻も結婚を契機に通常加入した。若い2人の将来を想い加入を勧めたM・OさんとT・0さんは、「自然災害や世界情勢の変化などもあり、農業をしていくなかで国民年金だけでは不安。少しでも2人の将来に備えてほしかった」と、胸の内を明かす。
(全国農業新聞・関東版 2022年10月7日号掲載記事より一部抜粋)



H・Aさん(32歳)
保険料月額1万円で加入 県内で初めて新制度を活用

H・Aさん(32歳)


 静岡県藤枝市のH・Aさんは、父、母の家族3人で水稲5ヘクタール、お茶40アール、野菜10アール、ブドウ2アールの農業経営を行っている。
 農家に生まれ、両親が営む農業を見て育ったH・Aさん。県農林大学校(現静岡県立農林環境専門職大学)に進学し、2010年4月、卒業と同時に就農した。「父から技術を学び、農業の厳しさ、楽しさを日々実感している」という。
 H・Aさんが、農業者年金に加入したのは、今年4月。農地利用最適化推進委員から勧められて興味を持ち、さらに詳しい説明を農業委員会職員から聞いた。22年1月から改正された新制度を使って、県内で初めて保険料月額1万円で加入した。
 「長い期間加入した方が運用益もあり、年金原資が増えていくと思う。将来の支えができ、安心感を持った」とH・Aさん。さらに「支払った保険料の全額が社会保険料控除になり節税となるのでありがたい」と話す。
(全国農業新聞・東海版 2022年10月7日号掲載記事より一部抜粋)



S・Sさん(62歳)、H・Sさん(25歳)
引き継がれる農年のバトン

S・Sさん(62歳)、H・Sさん(25歳)


 宮崎県高鍋町で茶6ヘクタールを栽培し、加工販売しているSさん一家は、3世代で農業者年金に加入している。
 S・Sさんは、父が経営移譲年金を受給開始したのを機に、旧制度の農業者年金に加入。その数年後に制度の大改正が行われ、周囲では脱退する人も多かったが「いま辞めて少ない脱退一時金をもらうより、将来年金として受け取ろう」と新制度の農業者年金への継続加入を選んだ。
 息子のH・Sさんは、埼玉県の製茶会社に勤務しながらお茶づくりを勉強し、昨年2月にUターン。就農したばかりで年金のことはまだ考えていなかったH・Sさんに、将来への備えとして農業者年金を勧めたのは、身をもって制度を理解しているS・Sさんだった。
 積立方式で運用益も付くことに加え、S・Sさんからの「国が保険料を補助してくれる制度を利用しないと損だ」という後押しがH・Sさんの政策支援加入につながった。
 父から子へ、そして孫へ、お茶づくりの技術伝承とともに、農業者年金のバトンも引き継がれている。
(全国農業新聞・九州・沖縄版 2022年10月7日号掲載記事より一部抜粋)



T・Kさん(58歳)、D・Kさん(22歳)
親子で農業者年金に加入 節税と老後生活の安心のために

T・Kさん(58歳)、D・Kさん(22歳)


 秋田県横手市清水町のKさん親子は地域農業を担う専業農家だ。
 2015年に清水町集落の農家17戸で設立した農事組合法人清水町の代表理事でもある父Tさんは、42㌶の経営面積を持つ同法人で主に米や加工用キャベツの生産・販売業務に携わる。
 認定農業者として個人経営も行う父Tさんは、節税と老後生活の安心を求めて17年3月、農業者年金に保険料月額6万7千円の最高額で通常加入した。
 息子のDさんは、山形県立農林大学校を卒業し18年4月に就農。現在、スイカの秋田県オリジナル品種「あきた夏丸」の栽培などに取り組んでいる。これからの農業経営では社会保険の充実が大事だと考え、父Tさんと家族経営協定を締結し、20年1月に政策支援区分3で青色申告を行う認定農業者の直系卑属(後継者)として農業者年金に加入した。
 二人の加入には、横手市の職員で農業委員会にも勤務経験がある父Tさんの妻(51)や農業委員さんの勧めが大きかったという。
 法人の代表として地域農業を支える父Tさん。一方、息子Dさんは農林大学校時代に知り合った妻(22)と結婚し、8月にはパパになって経営規模の拡大に意欲を見せる。K家のこれからを農業者年金がしっかり支えていく。
(全国農業新聞・北海道・東北版 2021年10月8日号掲載記事より一部抜粋)


全国農業新聞「読めば、農業、農政がわかります!」



H・Yさん(40歳)
両親の勧めで農年加入 老後生活の安定を望んで

H・Yさん(40歳)


 群馬県高崎市で両親と共に果樹園で働くHさんが農業者年金に加入したのは2020年。
 Hさんに農業者年金の加入を勧めたのは、Hさんの父(66)と母(66)だった。Hさんの父が営む180㌃の果樹園では、ブルーベリー、プラム、桃、ネクタリン、梨など、多品目の果樹を生産。直売所や小売店で販売し、宅配もする。
 Hさんの母は「私たちは年金に加入できる年齢のとき、経営が安定しなくて入りたくても入れなかった」と当時を振り返る。「娘には将来不安な思いをしてほしくない」という思いがあった。  Hさんの父は、農業委員会事務局から税制の優遇や、支払った保険料を農業者年金基金が手堅く運用していることなど農業者年金制度の説明をしっかり受け、娘へ伝えた。
 Hさんは、26歳までは会社勤めをしながら休日に果樹園を手伝っていたが、飲食店を営む夫との結婚を機に退職し、就農した。国民年金の第1号被保険者となったHさんは「両親から勧められ、2人の子供もいるし、老後生活の安定を望んで加入した」と話す。昨年、父の長年の夢だった直売所の建て替えが完了した。店頭でHさんは一手に販売を担っている。
 農業者年金に加入し、新鮮でおいしい果物の魅力を多くのお客さまに届けるため、Hさんの新たな挑戦が始まった。
(全国農業新聞・関東版 2021年10月8日号掲載記事より一部抜粋)



K・Eさん(24歳)
父も加入 制度に安心感 早めに農年を知って良かった

K・Eさん(24歳)


 イチゴ20㌃と水稲5㌶を家族で営む岐阜市のK・Eさん(24)は、農業委員を務める父から農業者年金への加入を勧められ、今年5月に政策支援加入した。
 きっかけは、父から「農業を続けるのなら、老後の備えとして国民年金の上乗せ年金を」と加入を勧められたこと。Kさんは、父も農業者年金に加入していたため、制度に対して安心感があったという。生涯にわたり年金を受け取ることができ、仮に80歳前に死亡した場合でも、死亡一時金があることから、加入を決めた。  加入にあたっては、父と農業委員会事務局から詳しく説明を受けた。後継者として家族経営協定を結んでいたこともあり、保険料に国庫補助のある政策支援加入を選択した。
 Kさんは「若いうちに加入することで、長い期間保険料の補助を受けられる。早めに制度を知って良かった」と感じている。加入を勧めた父も、自分と息子Kさんの保険料を一括して支払うことで、全額が社会保険料控除の対象となり、節税できることを喜んでいる。
 「加入を勧められて将来設計を考えるきっかけになった」とKさん。父も「今はあまり実感がないと思うが、老後生活の備えとして農業者年金があって良かったと思う時が必ずくる」と話している。
(全国農業新聞・東海版 2021年10月8日号掲載記事より一部抜粋)



Y・Hさん(41歳)、T・Hさん(40歳)
保険料の減額・増額が自由 社会保険料の控除で節税にも

Y・Hさん(41歳)、T・Hさん(40歳)


 広島県世羅町上津田でキャベツ2㌶を栽培するY・Hさん(41)と妻のTさん(40)は、農業を生涯の仕事と位置付け、老後の生活資金を積み立てるため2016年9月に農業者年金に加入した。
 加入のきっかけは、同地区を担当する農地利用最適化推進委員さんから「農業をするなら農業者年金」「加入するメリットはあっても、デメリットは何もない」と勧められたこと。二人は、夫婦そろって政策支援を受けて加入した。
 福岡県の飲食店で働いていた頃からキャベツ栽培を夢みていた二人は、冬キャベツの産地である愛知県の農業法人に就農。農業で自立する夢へと広がり、Yさんの出身地である広島県内に就農地を探すうち、キャベツの産地化と農業経営者の育成に力を入れる世羅町に活路を見いだし、就農を決意した。
 「農業は自然との戦い」と話すYさん。特に近年の異常気象は脅威で「農業者年金は、いつでも保険料の減額・増額が自由にでき、災害などによる収入減に対応できる。社会保険料控除で節税もできる」と制度の良さを語り、「こうしたメリットの丁寧な説明が必要」と加入推進に対するアドバイスもしてくれた。
(全国農業新聞・中国版 2021年10月8日号掲載記事より一部抜粋)



K・Tさん(79歳)、S・Tさん(26歳)
保険料補助はメリット 生涯受給できありがたい

K・Tさん(79歳)、S・Tさん(26歳))


 「国が保険料の一部を補助してくれるのは大きなメリットと感じた」と話すのは、愛媛県大洲市で養蚕業を営むSさんだ。2019年4月に祖父・Kさんの後を継ぐため、勤めていた会社を退職し、養蚕農家に転身。祖父が守ってきた伝統を引き継ぎ発展させていこうと、日夜技術の研さんに励んでいる。
 Sさんが農業者年金に加入したきっかけは、農業委員を3期務めた経験を持つ祖父Kさんの働きかけがあったからだ。祖父Kさんは「孫が就農したから農業者年金に加入させようと考えている。説明に来てくれないか」と農業委員会に依頼。説明を受けたSさんは、「すごく良い制度だと思った」と加入する気持ちが固まり、今年5月に政策支援区分2で加入した。
 祖父Kさんは、自身も年金を受給するようになって、「農業者年金は生涯にわたって給付され続ける。非常にありがたい制度だと実感している」と話す。
 今年1月に祖父Kさんから経営を受け継ぎ経営者となったSさんは、「農業者は一人一人が経営者。リスク管理や今後のことを見据えて準備するのも全て自分の責任」と話す。そして、「その意味でも自分の老後の備えができたと思う。農業者年金に加入して本当に良かったと感じている」と笑顔で話してくれた。
(全国農業新聞・四国版 2021年10月8日号掲載記事より一部抜粋)



T・Kさん(29歳)
自分に返る積立方式、将来に備えつつ節税も

T・Kさん(29歳)
経営内容:モモ・リンゴ・サクランボ220a、水稲40a


 「農業者年金の魅力は将来のための積み立てになること」と話すのは、福島県伊達市のT・Kさん。親から一昨年に経営継承した若手経営者だ。
 Kさんが農業者年金に加入したのは昨年のこと。農業委員会から説明を受けたことがきっかけだった。それまで年金にはあまり興味はなかったが、将来のことを考えると、支払った保険料が運用されて自分に返ってくる積立方式に魅力を感じたそうだ。
 「親から経営継承してから節税対策を考えるようになった」と言うKさん。支払った保険料が全額社会保険料控除の対象になり、将来に備えながら節税できることが加入の大きな決め手になった。
 加入の手続きや制度の詳しい内容について農業委員会の窓口で説明を受けたKさんは、保険料の国庫補助が受けられる政策支援加入を選んだ。認定農業者で青色申告をしていたため、月額1万円の補助を受ける政策支援の要件を満たしていた。「少ない負担で将来の備えができるので助かっている」とKさんは話す。
(全国農業新聞・北海道・東北版 2020年10月9日号掲載記事より一部抜粋)



K牧場
話聞きみんなで加入、「老後の備えに」従業員も

K牧場
経営内容:乳牛34頭、繁殖母牛50頭ほか


 岐阜県関市で酪農・繁殖牛の複合経営を行うM・Kさん(34)のK牧場では、経営者や従業員の老後の備えとして農業者年金への加入を進めている。
 昨年8月、家族経営協定の見直しを機に妻のYさん(25)が政策支援を受けて加入。今年7月には従業員のT・Nさん(25)が通常加入した。
 飼養管理で大事にしていることは牛の栄養状態を良くし、ストレスを減らすこと。和牛の育成では採血検査により成育ステージごとの栄養状態を把握し、飼槽の残りを除去し、正確に計った量を給餌するよう作業をマニュアル化した。また、ストレスの大きい子牛の離乳では、哺乳量を少しずつ減らし、最後は空の哺乳用具のみを与え、時間をかけて離していく。こうした取り組みにより、病気が減り、出荷する子牛の評価も高まった。
 農業者年金は、県農業会議の簿記講座や農業委員会の熱心な訪問で制度を知った。Yさんは「農業委員会が牛舎や自宅に何回も説明に来てくれたおかげ。個人経営には厚生年金がなく不安を感じていた頃で、Nくんも一緒に話を聞きみんなで加入しようと思った」と話す。
 Mさんは「まずは長く積み立てできて保険料補助も受けられる妻に、次に、2万円の保険料の半額分を手当として支給してNくんに加入を勧めた。最後になったが自分も加入する予定です」と農業者年金を高く評価する。
(全国農業新聞・東海版 2020年10月9日号掲載記事より一部抜粋)



H・Uさん(40歳)、A・Uさん(40歳)
保険料変更可に魅力

H・Uさん(40歳)、A・Uさん(40歳)
経営内容:ピオーネ30a、シャインマスカット20a


 田舎暮らしに憧れ、農業に興味を持ち、ブドウ農家になることを目指して兵庫県から岡山県新見市に移住してきたH・Uさん、A・Uさん夫妻。
 結婚して3人の子供に恵まれ、ある程度資金を確保し、子供にお金が掛かる前に移住を決意。今では消防団や後継者クラブなど移住先の地域活動にも積極的に参加し、「思い描いた生活を始めることができ、大変さもあるが充実した日々を送っている」とUさん夫妻。農園を引き継いでくれる人を探していた離農農家の圃場を紹介されて継承するなど「恵まれた状況で農業を始めることができたことはありがたい」と移住当時を振り返る。
 農業者年金は2年ほど前に市役所のパンフレットで知り、30代のうちに加入すれば保険料の一部を国が補助してくれる政策支援加入にメリットを感じ、昨年7月に夫婦そろって加入した。Hさんは「保険料の額を自由に決めることができ、節税効果があり、老後の資金として期待できることが魅力的だと思った。安心感とさまざまなメリットがありお薦め」と話してくれた。
(全国農業新聞・中国版 2020年10月9日号掲載記事より一部抜粋)



K・Mさん(39歳)
「将来の貯蓄」と加入

K・Mさん(39歳)
経営内容:繁殖牛37頭、子牛20頭


 島根県飯南町のK・Mさんは、2019年7月に認定農業者で青色申告者が加入できる政策支援区分1で農業者年金に加入した。
 きっかけは飯南町農業委員会の会長から「政策支援で加入できるぎりぎりの歳であり、早く入った方が良い。説明会をするので聞きに来ないか」と誘われたことだった。
 農業委員会で行われた説明会で保険料の国庫補助が受けられること、終身年金であることなど、農業者年金制度について改めて理解し、「農業は収入が安定しない職業であり、将来の貯蓄になる」と考えて加入した。
 現在父と2人で繁殖牛37頭、子牛20頭を飼育している。Mさんは「農業者年金は社会保険料控除や終身年金など魅力のある年金であり、もっと早い時期に加入しておけばよかった」と言う。「保険料が自動的に引き落としになるので財布の中身が気にならない」とも話す。
 これからの農業経営について「繁殖牛を現在の2倍まで増やし、従業員を雇用することを考えていきたい」と抱負を語ってくれた。
(全国農業新聞・中国版 2020年10月9日号掲載記事より一部抜粋)



T・Tさん(43歳)
安心の老後生活を考えて加入

T・Tさん(43歳)
経営内容:水稲15ha、ハウストマト33a


 「若いうちに農業者年金に入ってよかった」と話すのは、青森県平川市のT・Tさん(43)。Tさんが就農したのは27歳の時。それまでは農業大学校卒業後に就職した農業資材販売会社の営業職として勤務していた。
 就農して間もない頃は、国民年金しか入っておらず、厚生年金のような制度がないため将来への不安を抱いていたというTさん。そんな折、当時農業委員だった父親からの強い勧めで31歳の時に加入した。
 加入に際しては、当時経営主であった父と家族経営協定を締結して政策支援(保険料の国庫補助)で加入した。
 Tさんは7年前父親から経営を譲り受け、現在、水稲15haとハウストマト33aを経営。水稲は規模を徐々に拡大しているところだという。
 経営主となった今、妻、小学生の長男と長女、両親の6人家族の生活を支える立場となる。「農業者年金は節税と老後生活のための積立ての一石二鳥。将来的に子供たちに迷惑もかけたくないので、この年金制度はとても重要だ」と考えている。
(全国農業新聞・東北版 2019年10月4日号掲載記事より一部抜粋)


ページの先頭へ戻る


K・Hさん(32歳)、T・Hさん(40歳)
育児中のママが加入
~ママ友にも紹介したい~


K・Hさん(32歳)、T・Hさん(40歳)
経営内容:水稲6.5ha(うち4haは種籾)


 「育児中のママでも加入できるので農業者年金に入りました」と話すのは、新潟県中魚沼郡津南町のK・Hさん(32)。
 Kさんは、夫のTさん(40)とその両親と共に専業で水稲6.5haを経営。そのうち4haは種籾を作り、その他切り花の栽培にも取り組んでいる。農業者年金には、夫のTさんとその両親も加入しており、①終身で年金がもらえること、②保険料が全額社会保険料控除の対象となることなど、加入に大きなメリットがあることには理解があった。
 そこで、2人の子供の子育てをしながらも農業従事日数が60日を超えていたKさんは、両親の保険料負担が終わったタイミングで、一昨年から農業者年金に加入した。
 同町農業委員会で家族経営協定の締結を推奨していたことから、Tさんとの結婚を契機に家族経営協定も締結し、農業者年金の加入により安心した将来設計が立てられるようになったというKさん。
 夫のTさんは同町の農地利用最適化推進委員も務めているが、Kさんは「(これから)夫婦で農業者年金がとてもいい制度であることを同じ立場のママ友にも紹介していきたい」と話す。
(全国農業新聞・北信越版 2019年10月4日号掲載記事より一部抜粋)


ページの先頭へ戻る


A・Nさん(44歳)、K・Nさん(45歳)夫妻
保険料の変更可と節税に大きな魅力

T・Iさん(35歳)
経営内容:水稲20ha、麦・大豆10ha、チンゲンサイ80a


 「農業者年金に入るメリットはあっても、入らないメリットは何もない」と話すのは、愛知県安城市のT・Iさん(35)。
 農業者年金が節税対策や将来受け取る年金が資産運用の一つになると考え、今年5月に加入した。
 Tさんは、2年前から農業者年金を受給している父親から経営移譲を受け、現在、経営主として水稲20ha、麦・大豆の転作作物10haを中心に、施設の周年栽培でチンゲンサイ80aを営んでいる。
 加入のきっかけは、農業委員会からの勧め。認定農業者で青色申告者だったので、政策支援加入(保険料の国庫補助)も考えたが、農業所得要件を満たしていなかったため、通常加入を選択。保険料は月額5万円で加入した。経営が苦しくなれば下げればいいし、余裕があれば増やせばいい。いつでも自由に保険料を変更できるのも魅力の一つで、加入の決め手となった。また、他の個人年金と比べても保険料が全額社会保険料控除できるという節税効果の高さも魅力だった。
 農業者年金に加入した感想について、Tさんは、「将来、自分が働けなくなったら年金で暮らそうという思いもあるが、今は、まだ未来のことは見えない」と言いつつ、「このまま農業を続け10年先、20年先も米作りができる経営を目指していきたい」と意気込む。
(全国農業新聞・東海版 2019年10月4日号掲載記事から一部抜粋)


ページの先頭へ戻る


A・Nさん(44歳)、K・Nさん(45歳)夫妻
子供たちの将来を考えて

A・Nさん(44歳)、K・Nさん(45歳)夫妻
経営内容:トウモロコシ、露地野菜、水稲


 夫婦で農業者年金に加入しているA・Nさん(夫44)、K・Nさん(妻45)は、木更津市で約10haの農地にトウモロコシなどの露地野菜と水稲を生産する若手農家だ。家事、子育て、農作業とフル回転のK・Nさんのやりがいは、自分たちが作った農作物を「おいしい」というお客さんの声。夏になると同農園のトウモロコシを心待ちにするお客さんが大勢訪れる。大粒で甘いトウモロコシ「ゴールドラッシュ」に魅了され、常連客が毎年増えている。

 K・Nさんと農業者年金の出会いは地元農業委員会からの戸別訪問を受けた時から。

 保険料の補助が受けられるという点に魅力を感じ、自ら認定農業者となり、2010年に政策支援加入した。「国民年金だけでは将来が不安」農業者年金は保険料の全額が社会保険料控除の対象になるから節税にもなるし、国からの保険料補助があるというのが一番の魅力。貯金は使うと無くなってしますけど、年金はずっともらえるから安心」と農業者年金の良さを感じている。

 2人のお子さんは7歳と5歳。年金受給が可能な60歳の時にはちょうど学費が必要な年齢になる。「子供たちが大きくなればお金がかかる。子供たちの将来のためにも農業者年金で安定した生活を送りたい」と笑顔で語ってくれた。

(全国農業新聞・関東版 2017年9月15日号掲載記事より)


ページの先頭へ戻る


H・Kさん(29歳)、M・Kさん(26歳)、Y.Kさん(26歳)姉妹
姉妹に母が後押し、収入状況に応じて保険料額を見直し

H・Kさん(29歳)、M・Kさん(26歳)、Y.Kさん(26歳)姉妹
経営内容:花苗、トマト


 「農業は自営業。老後保障は国民年金のみのため、自ら老後に備えていく必要がある。上乗せ年金を考えたとき、自ら保険料を積み立てるため少子高齢化社会にも強い農業者年金を知り、両親が加入していたこともあって安心して加入できた」とH・Kさん(29)、M・Kさん(26)、Y・Kさん(26)の三姉妹。加えて両親を含めた5人全員が農業者年金の加入者である。

 きっかけは、母が女性農業委員で制度にも詳しかったことが加入の後押しとなった。

 3姉妹が共通してメリットを感じている所は「節税効果」と答えてくれた。特にM・Kさんは介護の仕事をしつつ、農業に従事していたため節税のためにと加入。加入時は通常加入を選択し、高めの掛け金を選択した。

 姉のH・Kさんも同時期に通常加入した。「額を変更することで納税額を操作できる。節税効果が大きくまた老後のそなえもできて一石二鳥」とメリットを語る。

 姉妹で一番早く就農したY・Kさんも通常加入で、3人とも通常加入を選択している。

 政策支援を選択しない理由を訪ねると「自分の年金は自分で積み立て、余裕を持って保険料を支払える余裕のある経営を目指したい」と3人は話す。

(全国農業新聞・東海版 2017年9月15日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


S・Oさん(53歳)
夫の退職を機に就農、短期の加入でも魅力的。

S・Oさん(53歳)
経営内容:水稲、水菜、キャベツ


 「終身で受け取れる公的年金制度であり、掛けた保険料が全額社会保険料控除になることに魅力を感じ、加入しました。」と話すのは、S・Oさん(53)。

 S・Oさんは夫の退職を機に就農した。夫がサラリーマン時代、民間の積み立ての保険に加入していたことや「老後の支えになる」という夫の勧めもあり、月額保険料5万円の形で農業者年金に加入した。

 積立方式で安定的な運用であり、生涯に渡って受給できること、また80歳までに亡くなっても死亡一時金として遺族が受け取れることが決め手となり、加入を決断した。自身の両親・弟夫婦が加入していたことが、より安心につながっている。

 「積立額が収入によって変更でき、全額社会保険料控除という節税効果は農業者にやさしい仕組みだと思う。50歳を過ぎ、加入期間が短くても始められる。老後を意識した時に始めるのでも遅くはないですよ」とS・Oさんは話した。

(全国農業新聞・近畿版 2017年12月1日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


M・T さん(30歳)
就農一年目で加入「農業者年金に入らない理由はない」

M・T さん(30歳)
経営内容:キャベツ、スイートコーン


 M・Tさん(30)は就農1年目の2017年に政策支援区分2(認定就農で青色申告者)で農業者年金に加入した。

 「以前から農業者年金の名前はチラシで知っていて、いつか加入しようと考えていたが、詳細な内容は知らなかった。きっかけは市の担当者と農業委員の戸別訪問だった。戸別訪問で、保険料の国庫補助が受けられること、節税対策になることに魅力を感じ、説明から一週間後に迷うことなく加入した」と話す。

 M・Tさんは加入時のことを「就農1年目で不安があったが、一定期間保険料の1万円補助などにメリットを感じた。経営が安定し収入が増えれば保険料を増やしたい。毎月の保険料の支払い加入をちゅうちょしている人が多いと思うが、老後のためのお金であり、支払った分は自分に返ってくる上に、節税対策になるので加入してみたほうがいいと思う。農業者年金に入らない理由はない」と話してくれた。

(全国農業新聞・中国版 2017年11月3日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る

M・Iさん(27歳)
年金原資を自分のために積み立てる農業者年金に魅力を感じています。収入が上がれば保険料を上げていきたい。

M・Iさん(27歳)
経営内容:水稲25ha、麦・大豆25ha


 親元就農したM・Iさん(27)は、年金原資を自分のために積み立てる農業者年金に魅力を感じ加入した。
 きっかけは、父親から「2002年1月から、制度が少子高齢時代に強い積立方式になり安心して加入できる」と聞いたこと。興味を抱いたMさんは、詳しい説明をJAに聞きに行った。政策支援があることや公的年金制度であることを知り、家族と相談し納得した上で加入を決めた。
父親が認定農業者で青色申告を受けているため、家族経営協定を結び、保険料の補助がある政策支援加入を選んだ。「若いときから政策支援に加入することで、月々の負担が少なくても老後生活に備えることができる」と話す。
Mさんは「老後のために自分で貯金するより、貯金感覚で保険料を積み立て、安全かつ効率的に運用してもらうほうが安心できる。収入が上がれば保険料を上げていきたい」と話す。(全国農業新聞・東海版 2014年9月19日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


S・Tさん(35歳)、S・Tさん(39歳)夫妻
保険料全額が社会保険料控除の対象になる節税効果に魅力を感じました。

S・Tさん(35歳)、S・Tさん(39歳)夫妻
経営内容:ブドウ園(ハウス130a、露地70a)


 S・Tさん(35)は農業者年金に2009年に加入し、妻のS・Tさん(39)も2013年に加入した。
 市農業委員会のM会長に加入を勧められ、老後を考えると国民年金だけでは不安なことや、保険料全額が社会保険料控除の対象になる節税効果に魅力を感じた。
 Tさん夫婦はデラウエア・巨峰・シャインマスカットなど十数種類のブドウを栽培している。夫のSさんは、認定農業者で青色申告者であれば保険料の国庫補助が受けられるメリットを生かし、政策支援加入した。子育てが一段落した妻のSさんも3年前から本格的に農業に従事。政策支援を受けることもできたが、加入期間が短いことや自分の希望で保険料額が決められることから、通常加入を選択した。
 M会長は「Tさん夫婦は、農業者年金が農業者の年金であり、加入は必要だということを理解していただいた。地域特産のブドウ栽培など地域の担い手として活躍してほしい」と期待を寄せている。(全国農業新聞・中国版 2014年10月17日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


M・Oさん(26歳)
農業もいつかは引退する時が来る。農業者年金に加入しておけば、将来の基盤ができ、将来の不安がなくなる。

M・Oさん(26歳)
経営内容:酪農(乳牛50頭、牧草畑8ha)


 祖父の代から続く酪農家の長男として生まれたM・Oさん(26)は、2013年に農業者年金に加入した。
 Mさんは両親と3人で家族経営協定を結び、月額保険料2万円のうち1万円の国庫補助を受けている。加入時の年齢は25歳で、保険料の国庫補助を制度最大の20年間受けられる。「若い時に加入すれば補助を受けられる期間も長くなるため、早く加入した方がいいですよ」とMさん。
 一生続けられる仕事として酪農に魅力を感じ就農したが、「体力のある限り続けられる農業もいつかは引退する時が来る。国民年金だけでは老後の生活は不安です。農業者年金に加入しておけば、将来の基盤ができ、将来の不安がなくなる」とMさんは話す。(全国農業新聞・東海版 2015年1月23日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


S・Kさん(32)、N・Kさん(26)夫妻
確定拠出型の積立年金で、自分で保険料も決められ安心して加入できました。

S・Kさん(32)、N・Kさん(26)夫妻
経営内容:イチゴ観光農園(70a)、キャベツ、水稲等


 「政策支援加入をすれば一定期間、国からの補助を受けられるのが魅力」と話すのは、夫婦で加入したS・Kさん(32)と妻のNさん(26)。
 加入のきっかけは、農業委員で農年加入推進部長のOさんから農業者年金について説明を受けたこと。Oさんは「H市のような都市部で農地を保全していくためにも、Kさん夫婦のような若手農家に長く農業を頑張ってもらいたい。農業者年金はその助けになると思って勧めた」と話す。
 Sさんは認定農業者である母親と家族経営協定を結び、政策支援加入した。Nさんは通常加入。
 「確定拠出型の積立方式の年金で、少子高齢化等の影響を受けず、自分で金額も決められることから安心して加入できた。二人で活用すれば、将来の生活の基盤になる」とNさんは話す。(全国農業新聞・近畿版 2014年10月17日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


Y・Nさん(71歳)、Nさん一家
農業者年金は掛け金を自分で決められる良い制度です。老後の生活費を確保できました。

Y・Nさん(71歳)、Nさん一家
経営内容:水稲20ha、レタス2ha


 2008年に息子に経営移譲したY・Nさん(71)は、旧制度と現行の農業者年金に加入し、経営移譲年金と新制度の老齢年金を受給している。息子とその配偶者も現在の農業者年金に加入している。
 N家では、公的年金に加入するのは当たり前で全員が迷うことなく加入したという。Y・Nさんは「現在の農業者年金は掛け金を自分で決められ良い制度だ。」と語った。
 息子の配偶者も結婚前に確定拠出型年金に加入していたため、農業者年金制度の仕組みはすぐ理解できたという。確定拠出型は保険料の枠(農業者年金通常加入では月額2万円から6万7千円)があるが、個人投資的な部分も感じられる。農業者年金基金が安全第一に運用していることから投資リスクにも不安はないという。付利(運用益)の実績にも満足しているようだ。
 法人化を検討し、厚生年金に加入することも考えたが、法人化のメリットが見い出せなかったという。厚生年金に代わり、農業者年金など公的年金を中心に老後の生活費を確保できた。夫婦の趣味は海外旅行。Y・Nさんは若い頃世界一周旅行をしたことがあり、現在は夫婦で欧州や中近東、豪州など年1回の旅行を楽しんでいる。
(全国農業新聞・北信越版 2014年9月19日号掲載記事より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


受給者の声

安心できる良い年金、経営を譲り少し寂しい気がしますが・・・

M・Sさん(男性 65歳)
経営内容:メロン(ハウス43棟)

 私は23歳の時に旧農業者年金に加入しました。新制度に変わる時、当時50代前半の人は一時金をもらい脱退した人がいましたが、私は同級生とともに脱退しませんでした。年金を受給するようになったいま、つくづく脱退しないで良かったと思います。
 新制度にも直ぐに政策支援で加入しました。途中で亡くなっても80歳までの年金は死亡一時金として遺族に出るし、安心できる良い年金ということで加入しました。
 平成27年12月に息子(36歳)に経営移譲し、平成28年1月に年金の裁定請求をしました。5月に初めて農業者年金が口座に振り込まれました。旧制度の経営移譲年金、新制度の特例付加年金と老齢年金の三つでした。全部合わせると年額で60万円余り、月額にすると5万円余りになるようです。年金はだまっていても口座に入ってきますからいいですね。
 長い間、保険料を払ってきましたが、早いもので年金をもらう年になりました。経営を譲って少し寂しい気もしますが、これからも元気なうちは息子と2人でメロン作りをしていきます。息子からは専従者給与をもらっています。(全国農業図書「農業者年金加入推進事例集 vol.9」より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


積立貯金のつもりで加入、小遣いの足しに

K・Sさん(男性 66歳)
経営内容:リンゴ園(2.8ha)

 私は30歳の時に東京での会社勤めからUターンしてきて就農しました。その時に父親が旧農業者年金に入れてくれ、保険料を払ってくれていました。
 新制度に変わる時、周りでは旧制度を脱退する人が多くいましたが、私は将来年金でもらう方が良いと思って脱退しませんでした。
 新制度についても、自分から積立貯金のつもりで引き続き加入しました。毎月2万円の保険料を払ってきました。
 おかげで平成28年2月から新旧両制度から年金を受給するようになりました。小遣い程度の年金額ですが、何もない状況のことを考えると、国民年金にプラスされて年金収入があるのはとてもありがたく良かったです。(全国農業図書「農業者年金加入推進事例集 vol.9」より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


年金の一部は医療保険の掛金に

Y・Oさん(女性 67歳)
経営内容:トマト(21a)

 農業者年金(旧制度)は農地の所有名義を持っていた私が加入しました。
 加入して良かったことは、青色申告書を作成した際、保険料が全額社会保険料控除に回せる、つまり経費として計上できることでした。節税対策として最も効果が高いと実感し、感動しました。
 新制度にも自ら望んで加入しました。賦課方式から積立方式になり、自分の老後は自分で支える制度になったことも大きな魅力ですが、保険料の全額を経費計上できる点が一番のメリットに感じられたからです。
 平成27年11月から新・旧両制度の農業者老齢年金を受給していますが、年金は新しい医療保険の掛金に使っています。今まで無かった収入源があると、新しい“何か”を始める時に非常に助かると思いました。(全国農業図書「農業者年金加入推進事例集 vol.9」より一部抜粋)

ページの先頭へ戻る


孫に高校合格祝いを奮発、喜ぶ顔に感激、加入させてくれた親に感謝

Y・Fさん(男性 68歳)
経営内容:水稲(4ha)・酪農(搾乳牛40頭、育成牛40頭、飼料圃場14ha)

 平成25年に長男に経営移譲し、現在は農業者年金の旧制度の経営移譲年金と新制度の特例付加年金と老齢年金を受給しています。農業者年金に加入していて本当に良かったです。孫の高校入試合格の時は奮発してお祝いをし、喜ぶ顔が見られました。加入させてくれた親に感謝しています。
 長男が就農した際も、どうせ農業をやるなら農業者年金に入った方がいいと考え加入させました。89歳になった父も加入しており、「農業者年金に入っていて良かった」という気持ちを代々受け継いでいってもらえたらうれしいです。
 農業者への簿記記帳指導などを行う農業簿記指導員も務めており、青色申告をしている中で、社会保険料控除による節税の大切さを常々感じています。保険料が全額社会保険料控除の対象になるのが農業者年金を勧める理由の一つです。節税を意識しないのはもったいないです。経営の状況に合わせて保険料額を変えられるのも魅力です。(全国農業図書「農業者年金加入推進事例集 vol.9」より一部抜粋。)

ページの先頭へ戻る

ホームへ戻る



本サイトにはPDFのコンテンツが含まれております。
PDFファイルの閲覧にはAdobe Readerが必要です。
同ソフトをお持ちでない場合は、Adobe社のサイトからダウンロード(無償)してください。