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4 終身年金(80歳前に亡くなった場合は死亡一時金が遺族へ)
(1)終身受給できる農業者年金
○ 加入者全員が受け取る「農業者老齢年金」は、加入者が支払った保険料とその運用益を基礎として、65歳以上75歳未満の間で裁定請求を行なったときから終身(生涯)受け取ることができます。なお、裁定請求せずに75歳に達したときは、75歳から年金を受給することになります。これにより、何歳まで生きるか誰も予測できない老後生活にとって、ずっと一定の所得が確保されます(希望により60歳~64歳の間で繰上受給することもできます。)。
(2)80歳前に亡くなられた場合は死亡一時金が遺族へ
○ 仮に80歳前に亡くなられた場合は、死亡した翌月から80歳到達月までに受け取れるはずであった農業者老齢年金の現在価値に相当する額が、死亡一時金として亡くなられた方と生計同一であった遺族に支給されます(保険料の国庫補助分については、死亡一時金の支給はありません。)。ただし、加入した年齢と亡くなった年齢や、それまでの運用益がどの程度であったかなどによって、死亡一時金は払い込んだ保険料を下回ることもあります。
○ 自分が何歳まで生きるかを予測することは誰にもできません。結果として、80歳前に死亡する方もいれば、80歳を超えて長生きする方もいます。死亡一時金において死亡した翌月から80歳到達月までと年齢を区切っているのは、80歳を超えてから受給するであろう部分は、結果として長寿の方々の長生きリスクをそうでない方々が負担する保険の形により、長生きしても年金を終身受給できるようにしていることによります。

(3)年金額の受給見込額
○ 農業者年金は、自らの保険料や国庫補助金とその運用益により年金額が決まる確定拠出型の年金(年金額は運用成績により変動する)のため、将来の年金額がいくらになるかは約束されませんが、一定の条件のもとに試算すれば、以下のとおりとなります。
加入年齢 | 納付期間 | 保険料額 | 保険料納付総額 | 性別 | 年金額(月額) | 年金額(年額) | 年金受給総額(注) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20歳 | 40年 | 1万円 | 780万円 | 男性 | 5.3万円 | 63万円 | 1,362万円 |
女性 | 4.6万円 | 55万円 | 1,491万円 | ||||
2万円 | 960万円 | 男性 | 6.9万円 | 83万円 | 1,791万円 | ||
女性 | 6.1万円 | 73万円 | 1,961万円 | ||||
30歳 | 30年 | 1万円 | 660万円 | 男性 | 4.1万円 | 49万円 | 1,061万円 |
女性 | 3.6万円 | 43万円 | 1,161万円 | ||||
2万円 | 720万円 | 男性 | 4.6万円 | 55万円 | 1,189万円 | ||
女性 | 4.0万円 | 48万円 | 1,301万円 | ||||
40歳 | 20年 | 2万円 | 480万円 | 男性 | 2.8万円 | 33万円 | 704万円 |
女性 | 2.4万円 | 29万円 | 771万円 | ||||
50歳 | 10年 | 2万円 | 240万円 | 男性 | 1.3万円 | 15万円 | 314万円 |
女性 | 1.1万円 | 13万円 | 343万円 |
(試算の前提) この試算は、65歳までの運用利回りが2.5%及び、65歳以降の予定利率が1.35%となった場合の通常加入の試算です。制度発足以降の令和5年度までの22年間の運用利回りの平均は3.05%です。予定利率1.35%は、農林水産省告示(R7.4.1 施行)により定められている率です。
(注)年金受取総額は65歳での農業者年金加入者の平均余命を考慮し、男性86.5歳、女性92.0歳まで生存した場合として試算しています。
※保険料額1万円の試算は、35歳未満は保険料月額1万円で加入し、35歳以降は月額2万円で加入した場合の試算です。
年齢別の農業者年金支給額試算(保険料月額2万円)についてはPDFでご覧ください。
上記PDF以外の条件での試算は、年金シミュレーターをご利用ください。